生活

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深夜ドライブ冬の海

ろくでもない恥の多い大学生活を送ってまいりました。

 

どうせ食べきれない1.6kgのろくでもない大きさのカニカマ丼を注文し、人のいい店主にあのじじいと悪態をつきながら口に詰め込む、明日の授業のことなど微塵も考えず深夜まで酒を飲む。

 

大学生は学業が本分だ、年間学費を54万円支払い、一人暮らしに必要な費用も受取り、それを授業時間で割るといくらになるのだ?と人は問いかけます。

 

またある人はバイトをしてお金の稼ぎ方を身に着け社会経験を身につけよ、学費を自分で払うことで、お金の大切さを知った、バイトをして親を楽にさせてあげたら?と問いかけます。

 

さらに、最近ではインターンシップなるものが流行りのようで、ベンチャー企業での長期インターンまでも学生時代のうちに経験し、社会人に負けずとも劣らないビジネススキルを身に着けるものまでいます。

 

恥の多い人生を送ってまいりました。

親に電話するときは大抵金策の電話、授業はろくに出ず、バイトもろくにしないので金もなく、部屋で干からびたミイラのようにただただ横たわっているのみです。

ドライブに出かければ、速度超過で金をとられ、返却時間を守らずさらに金をとられ

時間と金を無駄にし続けてまいりました。

”学生時代にやるべきこと”を追い求めてストイックに生きてきた学生、恵まれない環境で必死に生きている学生には想像もつかないでしょう、北の果てで誰にも束縛されず、ただただ自室で横になって、活動するときは酒をのみ、一切時間に縛られることなく遊び続ける学生がいることを。

意味もなく深夜北国冬の海までドライブに行き、波打ち際で寒さにこごえ、はしゃぎ、意味もない真冬の海に意味を見出そうとすることを

 

この大地は死に最も近い場所だ

 

先住民の生きた声を感じる

 

あぁ自然にはかなわない、調和や共生という言葉では片づけられない

あぁ恐ろしい

 

 

わけのわからないことをおのおの口ずさみます。わけのわからないことを話すうちにわけのわからない方向へ精神が拡散していき真冬の夜の海に足をつかりだす奴まで現れます。

恥ずかしい大学生活を送ってきました。

それでも私は思うのです。もし社会人になりキャリアを歩む充実したサラリーマンになろうとも、フリーターとして自由にふらふらといきようとも

 

学生時代に見た、真黒な海に打ちあがる大きな波と、それを見てはしゃぐ何ももたない大学生、その情景をあたかも理想の生き方であるかのように思い出すであろうと思うのです。